ままごと『わが星』
《早刷り》(10月10日)
ままごと
『わが星』
作・演出:柴幸男
チケット:こちら
奇蹟です!
あんなことができるなんて!
ハイバイ「て」が本当によかったから後先考えずベタ褒めしたので、今後の作品の感想文をどうしようと思っていたのですが杞憂でした。
観劇後のホワイエはもう最高の雰囲気で、出演者とスタッフをお客さんが囲んで話が弾む弾む! 柴君も口ロロの三浦さんも俳優陣もいい顔してました。
観劇をおすすめします。
ああいう時は、拍手をずっと続けていればいいのかな? スタンディングオベーションとかやればよかったのかな? カーテンコールとか慣れてないんで、それだけが悔やまれます。
が、
もし明日、太陽が地球にぶつかって滅んでしまっても、わが人生に悔いはありません。
《感想文:本当のコラボレーション》
わが星
これはパイプではない。
これは演劇ではない、ではない。
これは演劇である、ではない。
これはコンサートではない。
これはダンスではない。
これはパントマイムではない。
これはミュージカルではない。
これは演劇ではない、とは言わない。
これは詩ではできない。
これは小説ではできない。
これは漫画ではできない。
これは映画ではできない。
これは演劇ではできない、とは言わない。
これは俳優だけではできない。
これは演出家だけではできない。
これは劇作家だけではできない。
これは音楽家だけではできない。
みんな集まればできない、とは言わない。
これは演劇ではない演劇である。
これじゃ分かりませんね。僕も分かりません。
だから特別にヒントを出します。
《ヒント:本当のコラボレーション》
《ヒント1》
雑誌りたーんずで柴幸男さんが、口ロロの三浦康嗣さんに人生相談しています。特別に少しだけ引用します。
三浦 なるほど、難しいね、微妙なラインの話だから。あ!(知り合いに会って)よお! こちらはラップの好きな天才劇作家の柴幸男くんです。その、なんだっけ? そうだね、難しいね。音色ってさ、突き詰めるとものすごく技術に関わってくる。エフェクトとかプラグインとか、ヴィンテージのギターとか、プリアンプとか、そういうことよりも単純に、弾く上手さだったりっていうほうが余程大事だったりするのね。上手い人って単純に音がいいの。あとさらに、例えばこの人の低音がファットでいいなって時、実はそれぞれの音は別にファットじゃなくても、組み合わさった時のタイム感とかアンサンブルが良ければ、音色がよく聴こえる。個々の音はスカスカでもね。まず個々のよさが大事とはいえ、だからといって個々のよさ=全体のよさ、になるとは限らないし、微妙な噛み合いなんだよ。
柴 ・・・・・。
三浦 でもさ、人に演奏してもらうってことは、自分で最初に書いた設計図を超えたものを見い出さなきゃ納得できないわけでしょ柴君は。設計図通りやってくれても何にも面白くないし。
柴 その通りですね。
《ヒント2》
その設計図であるところの台本を特別にちょっとだけ見せちゃいます。設計図通りうんぬんって、その設計図がすでに !!! って感じです。
(1)
(2)
ちなみに平田オリザさんの台本はこんな感じ。(『東京ノート』から)
(1)
(2)
- 作者: 平田オリザ
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《ヒント3》
《秋の演劇フェア》で柴幸男さんに選書してもらった本とコメントを特別に見せちゃいます。
コメント 「見ること、観察すること、視界」などかなり拡大解釈して選書してしまいました。
視界がトリックになってる本格ミステリとその他って感じです…。わが星の参考に読んでいたので宇宙ものが若干。
《見ること関連》
- 作者: 折原一
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覗きをモチーフに見ること、見られることがトリックになっているミステリ
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他人の視界をジャックしてしまう超能力者が殺人を目してしまうSFミステリ
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何がどう「見る」ことと関連しているのか言ったらネタバレになってしまう本格ミステリ」
《見ること&自分の趣味の合体》
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火星の植民地がはじまって終わるまでを観察したように年代記つづったSF
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元JAXA職員による宇宙解説本、結構、宇宙本読みましたが宇宙の面白さや観測について一番わかりやすく楽しめるかも
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短編集「美しい町」「奥村さんちのお茄子」が僕の中では見ることにつながってたり、あととりあえず一番他人にすすめたい本です
以上、特別に3つもヒントを出しましたが、これでもハッキリ言って分かりません。
見るしかない。
三鷹へ急げ!!!
《口ロロ 00:00:00》(※2010年2月9日追加)