五反田団『生きてるものはいないのか』
《演劇》五反田団 本公演
タイトル: 『生きてるものはいないのか』
作・演出: 前田司郎
■■出演
遠藤留奈 大山雄史 岡部たかし
尾倉ケント(アイサツ) 笠井里美(ひょっとこ乱舞)
鈴木燦 立蔵葉子(青年団)田中伸一
中尾裕美 成田亜佑美 成瀬正太郎
布川雄治 バビィ 福沢佐瑛子 宮部純子
師岡広明 芳尾シンジ 吉田彩乃
■■スタッフ
舞台美術:池田ともゆき
舞台監督:榎戸源胤
技術監督:松本謙一郎
特殊装置:岩城保
照明:山口久隆(S-B-S)
演出助手:上松頼子(風花水月)
宣伝美術:木村敦子
制作:尾原綾 三橋由佳 清水建志
字幕翻訳:門田美和
■■日程
10月17日(土)〜 11月1日(日)
■■場所
■■チケット
《感想文:五反田》
負けました。
明日は五反田(団)をみに池袋へレッツゴー!! なんて意気揚々と行ってはみたものの完敗でした。やっぱり前田司郎には勝てんわ。ま、十番も勝負するんだから何回かは負けるわな。書けないときは潔く認めるもよし!
そのかわりというか、前田司郎さんの作品をみる度に思い出すエピソードを紹介します。
《のび太》
学生のころのワークショップの打ち上げで、ゲストで来ていた東大のとある先生が、参加していた学生に「おまえはのび太みたいだなー。のび太、のび太。それでいいんだよ。そんな頑張んなくっていいの」というようなことを言っていた。
それは飲みの席だったから真に受けなくてよかったのだけど、その頃の僕はけっこう必死だったし、そのワークショップも必死でやっていたし、気持ちにも余裕がなかったからツンツンしていて、ムカッときて言い返した。
あなたは東大の先生だからそんなことが言えるんでしょ。本当にのび太がいいと思うんだったら、東大なんか辞めたらいいじゃないですか。
ぼくはその先生のどこかニヒルな感じの振る舞いが気になっていたし、「そんな風にいくら装っても、あなたはのび太にはなれない。あなたはあなたで研究者としての才能があるし、運もあって東大の先生になれたのだから、誰でもなれるような職業ではないのだから、しっかり研究して論文を書きなさい」というぐらいに感じていて、学生の分際で言うことではなかったけれども、その人にとってもいいことを言ったぐらいにおもっていた。
そうしたら、その先生が本当にショックを受けたようで下を向いてしまって、その後ひとことも話さなくなった。周りもシーンとしてしまって、「これって言ってはいけないことだったんだ」とその時、僕は学んだ。
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