東葛スポーツ『EXテレビ』
《演劇》東葛スポーツ
タイトル: 『EXテレビ』
構成・演出: 金山寿甲
■■出演
佐々木幸子(野鳩)
川崎麻里子(ナカゴー)、
菅井菜穂
大野裕果
唐鎌将仁
■■日程・場所
2014年7月18〜21日@SNAC_IN 深川
《感想文:東スポ!》
東葛スポーツ初観劇。スポーツっていうから体育会系のマッチョなやつかと思ったら全然違った。どっちかと言えば、あれやね、あれ、東スポ!
もはやスポーツでも新聞でもない孤高の読み物「東京スポーツ《東スポ》」、もはやアートでも演劇でもない孤高の見世物「東葛スポーツ《東スポ》」
東スポよろしく東葛スポーツのやりたいことをやりたいようにやるというスタンスは、若者にみられない若者っぽさ、いまどきの子にみられないいまどきっぽさがあってええなーって思った。
今回取り上げていたのが『EXテレビ』で、「なんでいまごろEXテレビやねん!?」って、あんまし覚えてへんし、いまいち乗り切れへんかったけど、ま、なんちゅーか、ねらいはわかった。
「EXテレビ」以前(その1)ゲバゲバ
「EXテレビ」って長寿番組の11PMが終わった後にやってた深夜番組で、当時は11PMみたいなエロいシーンが出てこないからすぐ消したけど、いまから思えばエポックメーキングな番組やったんやなーって思う。
たしかにめちゃやってるなー セットなしで上岡龍太郎が一人で1時間話すってだけの番組をやっちゃったっていう、テレビの常識を覆すというか…
演劇にもいろいろ制約があるけど、もっと制約の強いテレビでこれをやっちゃったっていうのは、いや〜、こりゃー、そう簡単には超えられないんじゃねーか
今回は東葛スポーツ演劇論と題されていて、これはEXテレビの火曜に放送された実験的テレビ番組企画を番組内で「テレビ論」と称していたことによると思われるけど、今回は東スポにおいても実験的であり、内容的にも演劇論となっていた。
演出の金山寿甲さんの演劇論っていうか趣向の現れっていうか、ままごと、範宙遊泳、東京デスロックが新しい表現を打ち出してきているけど、あれをテレビでやっちゃった上岡龍太郎には勝てないんじゃねっていう…
ままごと『あゆみ』
範宙遊泳『さよなら日本-瞑想のまま眠りたい-』
東京デスロック『LOVE』
いや〜、ま〜、どうでしょ? 上岡龍太郎を超えているかどうかは分からないけど、ま、これは人ぞれぞれの考え方・アプローチがあっていいんじゃねー
しかしながら気になったのは、タモリを意識してサングラスをかけて上岡龍太郎のパロディを演じていた金山氏が、猿岩石の片割れのいま売れている方の人にしか見えなかったのは何故なのか? 謎は深まるばかりだ(終)
好評?連載中!こちらもよろしく!!
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