シンクロ少女『funny people』
《演劇》シンクロ少女
タイトル: 『funny people』
脚本・演出: 名嘉友美
■■出演
泉政宏
横手慎太郎
中田麦平
名嘉友美 (以上 シンクロ少女)
浅野千鶴 (味わい堂々)
小野寺ずる (ロ字ック)
しまおみほ
田中のり子
満間昂平 (犬と串)
用松亮
■■スタッフ
舞台監督:本郷剛史
舞台美術:坂本遼
音響:田中亮大
照明:南香織
宣伝美術:郡司龍彦
演出助手:阿部ゆきのぶ(ゲンパピ)
制作:会沢ナオト
■■日程・会場
2016年1月13日(水)〜1月17日(日)@ ザ・スズナリ
感想文:いろいろあってさー
《シンクロ少女》初観劇!!
《シンクロ少女》と名乗ってるだけあって、恐ろしいほどのシンクロっぷり。
あまり言いたくないし、どうでもいいけど僕のプライベートとシンクロしてるし、「猟奇的なキスを私にして」って言ったとか言わなかったとか巷で噂になってるアレともシンクロしているし、挿入歌として選んだ曲がクイーンだけど先日亡くなったデヴィッド・ボウイとの共作だし。
「この作品を上演するなら今しかない! 」
いったいどこまで計算してつくったのだろう?
恐ろしいなー
でも、もっと恐ろしいのは《シンクロ少女》の世界観。
出てくる人びとをひっくるめて『funny people』と題してしまうという恐ろしさ、「いやいや笑えねーだろー」って思いつつ、観ているこちらももう笑うしかないというさらなる恐ろしさ 汗。。。
「いろいろあってさー」
「いろいろあるよねー」
好きになってはいけない人を好きになってしまったって話だったけど、そういう話でいて、そういう話じゃなかったのかもしれない。
人と人との不思議な関係の話。
人と場所との不思議な関係の話。
登場人物
《揺らいでいる人》マキオ、ヤギラ(ユウヤ)、ミドリ
《見習中の人》ミカ
《覚醒している人》メイコ、キヌコ
《謎の人》ソノヤ、モモ
この物語を登場人物を中心に捉えると、マキオとヤギラの友情/青春物語と言えるし、ミカの旅立ちの物語とも言えるし、メイコ&キヌコがお店のお客さんを救う人情物語とも言えるし、ミドリ先生の失楽園とも言える。
それから、場所と時間に着目すると、
「帰ってきてくれてうれしかったよ」
15年という時を超えた過去と現在のシンクロニシティとも言える。
あと場所について言えば、「近景・中景・遠景」という構図の舞台がよかったなー
舞台の構図
遠景:空と川
中景:部屋(プライベートスペース)
近景:店(パブリックスペース)
定点観測的でありながら、遠くまで見えた。
さてさて。
《シンクロ少女》のメンタリティーって何だろう?
《シンクロ少女》に出てくる人びとのどこか自由奔放な感じっていうのが、挿入歌のUKロックとかパンクとかのメンタリティーなのかなーって思いつつ、アメリカのビートニクって感じなのかなーって思いつつ、ケルアックの『ON THE ROAD』をイメージした。
でもアメリカのビートニクとか無頼派とかってどこか冷静さを失ったホットなところがあって社会に抗うという感じだけど、《シンクロ少女》はそういうメンタリティーではないよなー、至ってクールだよなー
確かにマキオ&ヤギラはクイーン&デヴィッド・ボウイとシンクロして熱唱してダンスまで披露したからロックのメンタリティーを有しているのかもしれないけどさー
でもマキオ&ヤギラのメンタリティーって、はっきり言って、中2だよなー
あともうひとり、ホットなのがいたけれども、ソノヤは、実はすげぇクールだったりするからなー
《シンクロ少女》の描く世界ってなんだろう?
気になったのはメイコ&キヌコ。このふたりは覚醒している(フォースを発している)。ミカとモモも力を秘めてる。ラストシーンで見る限りモモはすでに覚醒しているっぽいし、ミカも覚醒しそうな予感がする。男で言えば、やっぱりソノヤかなー、でもこいつはフォースっていうかジョジョだよな、スタンド使いだよなー笑、あと軽視しているマキオとヤギラも実は秘めた力があるかもしれないなー、けっきょく助かったしなー、変なダンス踊ってたしなー
ミドリ先生はなー、田中のり子さんがはまり役だっただけに惜しいなー、もう一回みたいなー
もうホント、こうなってくるとスターウォーズともシンクロしてくるし、場末の小さな街の話ではなくて、宇宙スケールの壮大な物語になってくるなー
目覚めよ!!!
《シンクロ少女》の次回作も観てみたい!!
好評?連載中!こちらもよろしく!!
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